建築物内の空気環境が悪化すると、人の健康に悪影響を与えうることから、建築物を設計・計画する上で、又は施設を維持管理する上で、「換気」をうまく取り入れることは、配慮すべきポイントの一つです。
最近では、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止の観点からも、室内環境に応じて適切に換気を行うことの重要性は高まっています。
国土交通省住宅局では、このたび、建築物における省エネ推進の観点も取り入れた換気の取組事例集をまとめました。本事例集では、適切な空気環境の確保と省エネ対策を両立させる観点から、
・建築士が室内の空気環境を把握、診断し、所有者等による適切な換気を促す取組み
・在室人数等に応じて換気量を自動的に調整するシステムを取り入れている建築物の事例
など、特に非住宅の建築物において、効果的・効率的に換気を行うための様々な事例を紹介しています。
建物所有者や管理者、設計者等におかれましては、省エネ対策を進めながら、建築物内における良好な空気環境を確保するため、適切な換気の推進に向けて本事例集を活用していただきますようお願いします。